「メンタル弱い人は、気合が」
かつて私もそう思ってた人間で、いまにして思えばすごく人を見下してた人間だったと思う
そして何より私自身がその「メンタルに関する病(私の場合は、うつ病)」を患い、療養していてつくづく思ったのが、気合ではどうにもならないこと
そりゃ気合いで病が治るなら、いくらでも気合いいれてガンガンやるわな
しかし私がうつ病になった原因というか、要因が「気合いと根性」だったのだ
当時の私は多くの仲間や同僚の中から先に抜き出て、おもしろいように成果を残してガンガン昇進・出世していた
当然出世するとなると仕事量も増えるし、責任の重さも変わってくる
でも楽しくて仕方なかった
寝る時間を削り、仕事に夢中になり成果を上げて評価されていく自分に酔っていた
恐らく当時の部下や同僚は、私の事を「心底嫌なヤツ」に思ったことだろう
それでも成果が出たから「もっと頑張らねば」
いまにして思えば、もう既に病んでいたのだと思う
眠くても辛くても、気合いで、若さで、根性でどうにかなると思ってたし、どうにかなって成果を残していたし…
しかしその先に私を迎えたのは、無理が積もりに積もった疲労が祟り、自我崩壊だった
気が付いたら何もかも失った
名誉も地位も財産も友人も家族・家庭も…
記憶がない
当時の記憶がまったくない
ただ己を卑下する自分だけしか、記憶らしい記憶がない
「後悔先立たず」というより「祇園精舎の~」平家物語のアレを痛感した
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
そして現在も病とともに、己に過剰な負荷をかけずに仕事をしている
いや、仕事ができるようになった、働ける環境がようやく見つかって働いている
そんな私のもとに集った仲間や同僚たち…
もう同じ轍は踏まないで、頼れる仲間たちと共に小さな小さな会社を動かして行こうと思う(無理して大きくしようとは考えない)
なーんてカッコイイこと書いてたら、お昼休みも終わりだ
さーせん、なんか自己満足野郎ですね、このオヤジは
そんなオッサンといっしょに仕事してくれて、本当にありがとう
なんか最後は遺書っぽいな…
まぁ感謝の気持ちは常に持って、今日も働くべし(ただし無理はしない)