1円をバカにしない
タイトルをみて「は?」と思われた方もいれば、「当たり前だろ!」と思われる方もいると思います。
いわゆる「価値観」の問題になるかと思うのですが、私自身は前者の方でした。
既に過去形になっているので、現在は後者の「当たり前だろ!」と思うようになってますけど・・・
金銭管理って会社では「仕事だから」できても、自分自身の財布の管理は全くできておらず、レシートは山の如く財布に入っていたor捨ててたんですよね。
会社の備品消耗品もそう。
自分のモノじゃないからガンガン使って、無くしたら備品置き場から新しいモノを出して使う。
いま思えば「いい加減な管理」だったと思えるのですが、当時は自分の地位(職位)にのぼせ上がって、全く気にしてませんでした。
唐突に私の例を出したのですが、これって「貯蓄するためにはどう倹約するのか?」に繋がることであり、細かく管理してたら「もっと貯蓄ができたかも知れない」と思ったからです。
タラレバの話をしても仕方ないのですが、自分が精神障害を患い、離婚時に財産をすべて妻方に渡し、トドメは躁状態での浪費から自己破産という、ある意味高いところからどん底まで転げ落ちた人生を歩んできました。
自己破産時に学んだことが「金銭管理の徹底」であり、いわゆる家計簿をつけるのですが、いざ自分自身の家計簿を見ると「無駄が多い」ことに気づいたと同時に、その金額を稼ぐのにどれくらい働かないといけないか?を考えるようになりました。
そして現在の会社は有志が集ってできた組織なのですが、共通ルールで
「備品・消耗品は自費で持つ」
いまの季節、一番消耗しそうなティッシュペーパーも自費です。
他人のモノだから無尽蔵(無神経)に使ってしまうという経験上、自分のモノにしてしまえば大切に使うでしょうし、たくさん使おうが自費なので会社は痛くありません。
その案を出した時、それはもう猛反発でした💦
「なんで仕事で使うモノまで、自己負担なんだ!」
「そんなにケチって、余剰金を貯えたいのか?」
「100円均一で買えそうなモノまで自費なのは、やりすぎじゃないのか?」
言いたいことはわかります。
でもね、営業で取って来た仕事を具現化して、1円でも多くの利益を出して対価として還元するには、徹底的に「会社で本当に必要なモノ」と「そうでもないモノ」を分別しないとミニマムな会社は消し飛んでしまうんですよ。
使えるモノは限界まで使うという「物を大切にする精神」は、小さな価値の積み重ねで大きな資産へつながると私は思います。
で、異論反論だらけでスタートしたのですが、慣れてくると「フツー」になるんですよ。
むしろ「新たな倹約術」まで生みだす者まで現れまして・・・
例えばデスクマット。
事務用デスクには欠かせない、グリーンの下地に2ミリ厚程度のビニールマットが敷いてあるアレです。
小売店で購入すると、60cm×90cm程度で約1980円くらいするのですが、100円均一でフェルトとPP板(プラ板)だと200円。
差額だけで、1案件利益分相当になります。
プラ板のサイズが若干小さいのですが、その空いた場所にマウスパッド(これも100円)でピッタリ幅90cmに収まるという・・・
いまでは「どうやって無駄をなくそうか?」なんてゲーム感覚で、みんな取り組んでいます(といっても、私含め3人+1匹ですが)
え?部長(ネコ)の費用ですか?
それは、私の自己負担ですよー(たまにペット用品メーカー様から、サンプルをいただいたりしますが)
小さなコトからコツコツと・・・
忘れがちなコトかも知れませんが、とても大切なコトなんだなと思いつつ今回ブログに書きました。
拙い文章を最後までお読みくださり、ありがとうございます。